東工大南品川ハウス「元」入寮者が語る、寮とアパートそれぞれのメリット・デメリット
半年だけ寮生活
LANDFALL編集委員の上田です。今回は、これから一人暮らしを始める新入生の皆さんが迷うであろう下宿先について、寮生活とアパートでの一人暮らしの両方を経験したことがある筆者が、そのそれぞれのメリット・デメリットをまとめてみます。
具体的には、筆者は1年生の前半のみ東工大が提供する男子寮である南品川ハウスに入寮し、1年生後半からは大岡山の賃貸物件で一人暮らしをしています。
仲間とともに寮生活
というわけで、まずは南品川ハウスに半年間住んだ感想について。やっぱり寮に住む一番のメリットは仲間が近くにいることです。南品川ハウスは3つの個室と共用スペースがセットになったユニット形式で、すぐ近くにいつも(最大)2人の東工大生がいるので単に話し相手になるのはもちろんのこと、入学してすぐに現れる関門である履修登録の際に相談したり、趣味のことで語り合ったりすることもできます。
また、(完全に偏見ですが)東工大の寮って「掃除が行き届いておらず、汚いんじゃないか」「なんかもめそう」みたいなイメージがあるかもしれないですが、南品川ハウスは2018年に完成した比較的新しい寮であり、住民トラブルもほとんどなく、かつ共用スペースは定期的に掃除してくれるのでかなり快適でした(まあ、一部の部屋では冷蔵庫で様々な食品が熟成されているという噂も聞いたことはありますが…)。
ただし、南品川ハウスの欠点もあります。まず第一に部屋が狭いということです。何せ立地が品川区ということもあり、個室は約8㎡しかありません。共用スペースはそれなりに広いのでうまく活用すればどうにかはなりますが、それでもかなり狭いです。
それ以外にも、大学の寮なのに大学に行くのにやや時間がかかるのも欠点です。大岡山キャンパスまでは大体30分くらいかかるので対面授業が増加するとちょっと面倒。ただし、最寄り駅の大井町駅からは秋葉原に乗り換えなしでいけるのは東工大生的にはけっこう魅力だったりします。
総論として、ちょっと狭い&立地が微妙ではありますが、品川区で光熱費込み月額6万円台なら悪くない、そんな印象でした。
一人で自由にアパート生活
で、私は寮が狭いという理由により1年生の後半から大岡山にあるアパートに引っ越し、現在もそこで生活しています。
まず、アパート生活の利点は完全に一人なので自由ということです。寮だと洗濯機やシャワールームのような共用設備の利用時間がかぶることがしばしばありますがそんなことはなく、すべて自分専用なのでとにかく快適。
また、筆者は比較的広い物件に住んでいるので、寮では備え付けの机+椅子とベッドしか家具がなかったのに対して現在では机3つ+そこそこいい椅子を並べて快適な住空間を獲得することに成功しました。寮だと隣人と「壁一枚」で仕切られているだけなのでどうしても生活音が気になる場面がありましたが、今は大岡山地区の文字通り「閑静な住宅街」に住んでおり、かつ隣人との距離もしっかり確保されているので特に夜間はめちゃくちゃ静かです。さらに大学まで徒歩で行けるので大学の施設が利用しやすいのもかなり便利です。
こんな風にアパート生活はとにかく快適&自由なんですが、やはり欠点は家賃が高いということです。「家賃の相場」とかはよく知りませんが、筆者のような田舎出身者からすると信じられないくらい高いうえに、寮では家賃に含まれていた光熱費やインターネット料金もかかります。さらには家具・家電もそろえる必要があるわけですから相当な出費を覚悟する必要があります。地味にカーテンとかが高いんですよね(無駄に「断熱+UVカットの高性能オーダーカーテン」にしたらカーテンだけで7万円が飛びました…)。
あと、特にオンライン授業になってからめっちゃ孤独っていうのも欠点です。特に私のように友達がほぼいない場合は人と話すことは皆無になり、話すことといえばLANDFALL部員との会議くらいになりました。かといって友達がたくさんいる人が大学近くに家を借りると溜まり場になるので難しいところです。
意外と寮生活がおトク
そんな感じで寮生活とアパート生活それぞれの利点・欠点をまとめてみましたが、改めて考えると寮生活って確かにちょっと不便なところはあるけれど仲間が近くにいるうえに費用が比較的安いということを考えれば新入生におススメな気がします。
そして最後に、身近な話し相手が欲しい、そんな時はぜひLANDFALLへ。東工大生特有の話し始めたら止まらない性格をそなえた部員たちが「オンライン部会」の名のもとに何時間でも雑談を繰り広げてくれます。それでいて(最近副学長をブチギレさせたような)面倒な飲み会はなし!、これはもうLANDFALLに入るしかないでしょう。