2022年03月09日に投稿

必読! 新生活までに何をした?

3/9は一般入試の合格発表日でしたね。合格された方、おめでとうございます。 合格発表から数日間は方々に連絡を取ったり、お祝いをしたり、現役生の方は卒業式があったりと忙しい時期になるでしょう。しかし、感染症対策のため頻繁な外出が難しく家の中で手持ち無沙汰になってしまった人も出てきたのではないでしょうか。また、大学生活や勉強に関して不安を感じている人も中にはいらっしゃるかもしれません。 今回は、LANDFALL部員が新一年生のころ実際にやっていたことをまとめてみました。 LANDFALLでは不定期の夜(主に月曜日)にTwitterのSpaceをやっているので、お気軽に遊びに来てくださいね。

もくじ

  1. 工学院 電気電子系の学生①
  2. 情報理工学院 情報工学系の学生①
  3. 理学院 物理学系の学生
  4. 環境・社会理工学院 土木・環境工学系の学生
  5. 情報理工学院 情報工学系の学生 ②
  6. 工学院 電気電子系の学生②
  7. LANDFALLのweb記事、見てみない?

工学院 電気電子系の学生①

私は、合格発表があって(膨大な)入学手続きが一段落したあと、まずは 「Core i7」を使ってみたいという長年の夢を実現すべく自作PCを作りました。それまではずっとノートパソコンを使っていたのでこれが初めての自作PCで、今でもこのPCをメインで使っています(PC関係は次回記事で)。

また、「ちょっとは勉強しておこう」ということで高校の先生からかつての数学Cの教科書をいただいて行列の勉強をしていました。私は東工大生でありながら数学が非常に苦手なので、行列の基礎的な部分を知っているだけでもかなり講義で役に立ちました。まあ、それでも数学は60点台と合格ギリギリでしたが。

それ以外は、国家資格や英語の勉強をしたり、新生活に向けて引っ越しの準備をしたりしていました。特に、英語の勉強をしておいて外部模試で所定の点数以上をとることができれば英語の講義を受けなくてもすべて100点になるという最強の制度である単位認定を受けることができるのでおすすめです。筆者は1年前期で要件を満たし、1年後期からは必修の英語の講義は一切受けずに済みました。もちろんもっと早い時期に要件を満たせば入学してすぐに単位認定を申請できるので早くから英語の勉強をして模試を受けておくのがいいかと思います。

情報理工学院 情報工学系の学生①

受験終了後は春休みは大学で使う パソコン や合格記念のギターを買ったり、卒業旅行に行ったりと普通の過ごし方をしていました。以下やってよかったこととやっておけばよかったことを書きます。

やってよかったこと

  • プログラミング

私はAtCoderという競技プログラミングサイトにて公開されているC++の入門教材 AtCoder Programming Guide for beginners(APG4b) を使って勉強しました。解説と理解度をチェックする問題が存在し、今までの受験勉強のような感覚で学べます。環境構築する必要もなく、気楽に始められるのも良い点です。 プログラミングスキルはある程度あった方が大学の授業や課外活動などで役に立ちます。

やればよかったこと

  • 数学の予習

大学に入ると線形代数微分積分を習います。これらに出てくる概念は理解に時間がかかる場合があるため、早めの学習をお勧めします。最初から完璧を目指す必要はないのでタイトルが優しそうな本やYoutubeに上がっている初心者向け動画などから見ていけば問題ないと思います。

  • 英語の勉強

私は英語0点でも受かるように受験対策するほど英語が苦手でした。大学受験では逃げられたわけですが、大学では論文を読む機会が大量にあり、成績を良くしようとすれば語学科目も手が抜けません。入学前の春休みが絶好のチャンスです。少しでも力をつけて将来の苦しい思いを減らしましょう。

理学院 物理学系の学生

春休みは受験勉強をした分、もう何も勉強をするという気力がわかず、ひたすら遊んで暮らしていました。多くの日は一日中映画を見続けるという日々でした。あとは友人と旅行に行ったりして、時間をつぶしていました。

唯一やったこととして、プログラムを書きたいということで、ProgateでPythonの勉強をしていました。Pythonを選んだ理由としては、実行環境を手に入れるのが容易というのが理由です。そのためパソコンを大学入学の際に初めて手にしてよく使い方がわからない方にとって、非常に優しい方法でした。「Colab」と検索してgoogleアカウントで入るとすぐに使えます。また東工大のアカウントが必要ですが実はTSUBAMEにもPythonの実行環境があり、特に努力することなくスパコンでプログラムを実行することができたりするということもあったりします。(僕も最近まで知りませんでしたし、使ってよいものなのかはよくわかってません。よさそうなのですが、本当にいいの?みたいな性能なので驚いてます。

今から思うと勉強するのはProgateとかではなくて、何か本を買って勉強した方が良かったと思っています。今ですとYoutubeにPython入門といった動画が多数あるので、そうしたものを見ながら進めるのは全然ありかと思います。そういうときに英語の動画でやると英語の勉強になって一石二鳥ですよね。あとはAtcoderで遊ぶといったこともいいのかもしれません。ちなみに僕はいまだに灰色です。

個人的には微分積分学線形代数を学んでから授業に臨むべきだったとすこし後悔しています。なかなか最初スタートダッシュが切れず、周りにおいてかれた印象があります。教材としては「よびのり」を利用されると良いでしょう。

ただ「春休みくらい遊ばせてくれ。。。」と思う方がきっと多いことだと思います。(そう信じたい。。)前述のとおり、私は生産性のない自堕落な生活を送っておりました。そういった生活をおくることを決めている方には初回の微積の授業の前に全射・単射を簡単に勉強しておくことをおすすめします。「全射・単射」は微積の授業の一番最初に行うのですがやっぱり、最初の授業は大学の授業の雰囲気がわからずすこしなじむのに時間がかかるものかと思います。そのため最初の授業にやる内容だけすこし予習して、雰囲気をつかんでおくと安心して授業に臨めるかと思います。

環境・社会理工学院 土木・環境工学系の学生

私はAO入試で合格が決まったということもあって、自由な時間が比較的長くありました。この2か月弱の期間、何をしたかというと、ただひたすらに推しの動画を鑑賞していました。このような目に悪い生活が8割、残りの2割で何か特徴的なことがあるかといえば以下の2つです。

1つ目、受験期にかなり体重が増え、着たい服が着られない・理想の体型にほど遠い状態になってしまったためダイエットをしました。私は動くことが嫌いな上、春は花粉症対策であまり外に出られないので食事制限と室内での筋トレに絞って行いました。毎日の筋トレは時間があっても続かないことが多いものです。私は、筋トレメニューを日ごとに提示してくれるアプリをスマートフォンに入れ、運動を習慣化しました。このようなアプリはワークアウトをこなす度、どんどん運動の負荷が大きくなり、達成感があるのでお勧めです。部位別の筋トレや開脚ストレッチなどアプリの種類が豊富なので鍛えたい部分を選んで運動ができます。

2つ目、バイト選びやクレジットカード作成など、自分の財布を持つための基盤を作りました。特に塾・予備校関係のバイトは3月ごろに説明会や申し込みを受け付けていることが多いです。自分の慣れ親しんだところで働きたい・時給が高いバイトがしたいという方は春休み中に検討すると良いです。 スーパーでのレジ係・レストランのホールスタッフなどの仕事は年中受け付けていることが多いので、大学生活が一段落した夏休みにそのようなバイトを探してみるのも手です。また、長期休みに単発バイトを入れてお金を稼ぐ人もいるようです。塾・予備校関係を狙っていないのであれば、求人サイトを眺めて「ここにはこんなバイトがあって、時給相場はこのくらいなのか…」ということを知っておくだけでも後々便利かと思います。

おまけ↓

春休みにやらなかった後悔というと、英語や数学・物理の勉強を怠ったこと(高校の内容が1年生の必修科目につながります。) 、後は自動車学校に行かなかったことでしょうか... 東工大生は英語が苦手だというのが通説ですが、学内には英語がペラペラな学生も多いです...英語が得意になって損をすることは一切ないのでぜひ10分だけでも勉強しましょう...

情報理工学院 情報工学系の学生 ②

私は,受験が終わったら好きなことを自由に勉強したいと思っていたので,春休み中は好きなことを勉強していました.入学前の春休みはアルティンの『ガロア理論入門』を読んでいたと思います.折角自由な時間ができたわけなので,前々から勉強したいと思っていたことを勉強すればいいと思います.(大学が始まったら,最初のうちはやりたくない勉強のせいで好きな勉強ができなくなります.)

春休み中にやっておいた方がいいことは基本的には以下の動画で説明されています. 何をやればいいかわからない場合,これを視聴すると役立ちそうです. (なおこの「予備校のノリで学ぶ大学の数学・物理」というチャンネルは大学生にとって役立つ動画をたくさん配信していています.)

新大学生の皆さん聞いてください【2021年度版】(ヨビノリ)

また東工大に限って言えば,Twitterのアカウントは作っておいた方がいいです. 同級生や先輩,教員が有益な情報をたくさんつぶやいてくれます. 実際,情報理工学院の教授が情報理工学院の新入生むけに「何をやっておいた方がいいか?」をつぶやいてくれています. 情報理工学院の新入生はこのツイートが参考になるそうです.

教授による新入生むけのツイートの例

Twitterのアカウントを作ったら自分の興味のある分野の人を片っ端からフォローしてぼんやりとツイートを見てみるといいでしょう. その分野のノリや流行っていることが,何となく見えてくると思います.

大学ではいい成績をとりたいと考えている人は,大学での勉強の仕方を調べておくといいでしょう. LANDFALLでも以下のような記事を書いています.興味がありましたら,読んでいただけると嬉しいです. (ちなみに学部での成績がいいと,A日程で院試を受験することができます.その場合試験なしで面接だけで院試をパスできます.)

[目指せ満点]点を稼ぐための5つの裏技

工学院 電気電子系の学生②

私は受験終了後、ほとんど勉強には手を付けず趣味に没頭していました。受験期に見れなかったアニメを見たり、出来なかったゲームをやったり。あとは高校の友人と旅行に行ったりして、たくさん遊んでいました。

入学前になにか勉強したほうが良いのかな、と不安になる方も多いと思います。実際はこの時期に勉強しなくても、入学してからしっかりと勉強すれば問題はありません。しかし、不安が拭えない方や、勉強はしたいけど何をすればいいかわからないという方には、大学の先輩に相談し情報を知ることが大事になります。わたしたちLANDFALLは、新入生の皆さんを相談をいつでも受け付けておりますので、気軽にご相談ください。

また、皆さんには時間に余裕のあるこの時期に、学問に限らず新しいことに手を出してみることをオススメします。大学生になれば本格的にバイトもできるようになり、ある程度金銭的余裕ができるためお金のかかる趣味にも手を出せるようになります。私はこの時期にハマったコンテンツに3年経った今でも大金を注いでいます。この世界には素晴らしいものがたくさんあるので、この機会にいろいろな世界を覗いてみましょう。


LANDFALLのweb記事、見てみない?

私たちLANDFALL編集委員会は生協の新入生向け資料(通称「合格袋」)に入っている TOKOWALKER を作成している団体です。一方で、それに加えて研究室紹介冊子 LANDFALL も作成しています。この冊子は部員が 東工大の研究室を取材 し、そこでの研究内容を分かりやすく紹介しているものです。実はその記事がwebで見られます。しかもなんと無料です。ここからどうぞ 研究内容によってはところどころ難しい箇所があるかもしれません。長期休みだからこそネットや本で興味の赴くままに調べていくことで「やりたいこと」「究めたいこと」が見つかることを願っています。


LANDFALLについて

このブログは、東工大の学生サークル「LANDFALL」の部員が執筆しました。

LANDFALLは、学生のための情報冊子を作成しているサークルです。

主な制作物は、毎年新入生に配布している「TOKO WALKER」という冊子です。新入生が大学生活のスタートダッシュを切ることができればとの想いで制作しています。

また、LANDFALLは研究室紹介記事も作成しております。「LANDFALL」は研究室紹介冊子として1986年に創刊され、現在92号まで発行されています。オンラインで記事を公開しておりますので、ぜひご覧ください。

また、この記事を読んだ受験生の皆様が東工大に入学した際には、是非LANDFALLの部室にもお越しください。