LANDFALL Vol.12
21世紀の生産環境を試行する
産業活動の基盤は生産である。この生産システムの善し悪しは、直接産業活動に影響を与えるばかりではなく国際競争力の面でも重要な要素となる。日本は工業技術力で他国を凌駕していると言われているが、こうした生産分野で行われている最先端の研究が我々の目に触れる機会は非常に少ない。東工大ではこの分野の研究を生産機械工学科の伊東と新野が共同で行なっておられる。取材では主に新野助教授にお話を伺ったが両では「機械」という名前から連想される研究のほかにも、幅広い研究を行なっておられる。第三者がで実際に行われている研究の間に関係性を発見することは難しいかもしれない。しかし多様な研究の行われている背景には大きな方向性が存在し、それは「21世紀へ向けた生産システムの構築」という言葉に集約できる。